陽だまりのなかで

昨日よりも今日もっと好きになったから明日はもっともっと好きなんだろうな

V6をただのおじさんアイドルグループだと思っているあなたへ

「最近のV6、なんか面白いらしいよ」という話を小耳に挟んだのは2013年。OMGアルバムのことをつぶやいているフォロワーさんをちょこちょこ見かけたからだ。私はちょっと気になった。

次に「最近、V6カッコいいよ」という話が耳に入ってきたのは2014年。Sky's The limitについてつぶやいている方を何人か見かけたからだ。私は気になった。

次に「V6の新曲が、すごくイイ」という話を聞いたのは2015年。FNSで披露されたWait for youについて話している方がTLにたくさんいたからだ。私は結構気になった。

そして、私はついに「気になる」の限界点を超えた。V6についての歴史楽曲メンバーを勉強し、色々と摂取していくうちにあれよあれよという間にのめりこみ、20周年の盛り上がりにも後押しされ、あっという間にV6のファンとなって今に至ります。
今、私はKing&Prince神宮寺くんとV6三宅健くんの掛け持ちオタクです。


初めは、
「え?V6ってあの学校へ行こうとかやってた人たちでしょ?おじさんでしょ?おじさんが、カッコいいって?今盛り上がってるって?へぇーーーー…ふーーーん……」
この程度だった。
興味はあったけど、「V6っておじさんのイメージだし、私と20歳差のグループ...に...いまさらハマる.......?いや、ないないないない(笑)」と思っていた。
今、この記事を読んでいるあなたもそう思ってるんでしょう?
でもね、V6を「ただのおじさんアイドルグループ」と思って目を向けなかったら後悔します。もっと早く好きになっていればよかった、って。

Jr.グループや若手グループの紹介ブログは多いです。私も書いたことある。だって、若くて将来性があって、可能性が未知数の若手グループというのは、知れば知るほど目新しいことばかりで、新規が入り込みやすい。けど、既に国民的に有名なグループ、イメージが構築され、ユーザー側にイメージが定着しているグループの魅力を再発見する、というのはなかなか難しいことだと思います。
でも、だからと言って一括りに興味を向けないことは、とてもとても勿体ない。そう思うほど、魅力的な活動をしているから。
私はいま一度V6というグループについてちょっと興味を持ってほしいと思い、このブログを書いています。
私はV6を好きになって、人生が3割増で楽しくなりました。V6を好きになるって、こんなに楽しいんだ、こんなに面白いんだ、と感じてほしいです。


V6、面白いんですよ。




高い身体能力をもったハイレベルなパフォーマンス
V6の武器というと、ダンスだ。アイドルというと一般的に、「俳優でも、歌手でも、タレントでもない、歌って踊れるのがアイドル」という考えが多いと思います。V6はまさにそんな、「歌って踊れるアイドル」です。
コンサートでは、他のジャニーズグループのコンサートと比較するとダンス量が多い方です。ダンス量とそのレベルで言ったらジャニーズJr.と同じかそれ以上かも。なぜV6が平均年齢40歳を超えても、踊り続けていられるか。それはひとえに、V6メンバーの持ち前の身体能力が高いのと体力づくりを怠らないからです。V6は少し前まで、アクロバットグループとして有名でした。バク転バク宙、ロンダート、肩宙、台宙、、、など。時には怪我をしたことも。V6は運動能力が高いうえに、体に無理をしてでもアクロバットの数をこなしてきた歴史がある。だからこそ、基礎体力が同年代よりも高く、今でもレベルの高いダンスが全員できるのです。そのうえ、バランスの良い食事をしたり、ジムに通ったり、と体を整えている。最近はアクロバットこそやらないものの、コンサートでのダンス量や難しいダンスは圧巻です。踊って、踊って、踊る。また踊って、踊る。コンサートなどでは、ファンサ曲で盛り上がることも大事ですが、ダンスで魅せることの大切さ、が全メンバーの共通認識としてあるように感じます。V6のダンス曲では、個人的に「will」「Break the Wall 」「FLASH BACK」「SPARK」が好きです。そして、V6は同時に歌えるアイドルです。メインボーカリストとしてV6を引っ張る坂本井ノ原、V6曲のスパイスとなる剛健の声、安定感のある長野岡田。歌唱力の高さでもV6は引けを取っていないと思います。コンサートでも生歌が多いグループです。

坂本くんはV6のパフォーマンスについて20周年パンフレットでこんなことを話しています。

坂本「年齢はネタにはするけど、言い訳にはしない」

V6はまさにその言葉の通り、年齢を感じさせず、常にクオリティーの高い、パフォーマンスを魅せてくれます。




重厚な歴史
決してエモくはない、しかし、決して薄っぺらくはないV6の歴史。
私がV6にハマった大きな要因が、「V6の歴史」です。
20年以上、グループが続くということは容易なことではない。V6も何もなかったわけではない。けれど、そのひとつ一つの歴史を全員の胸に刻み、ゆらゆらと船は航海を続けている。それがV6。


・岡田くんの反抗期
20周年のパンフレットで本人の口から語られました。10周年を終えた後、俳優としての岡田准一とグループの両立に悩み、V6としてあまり胸を張って活動できなかったと語っています。そんな岡田くんを見かねて「アイドルとして、誇りを持ってくれ」と言ったのが健くんです。その言葉を受けて「そんなことまでメンバーに言わせるのはよくない」と岡田くんは反省した、と語っています。その後、岡田くんは俳優として活躍し、認められ、反抗期はいつの間にか終わっていました。
メンバー作詞の楽曲「~此処から~」の歌詞に、岡田くん考案で彼が歌っている部分があります。

気付けなかったんだ 若さのせいかな
目の前の情熱で
互いの優しさが見えなくて

これは、岡田くんの反抗期について語った部分だと思います。こういう時代もあったけれど、いまはそんな過去を胸に刻み、V6のメンバーとして楽しそうにしている岡田くんを見ると、なんとも幸せな気持ちになります。


・グループ解散の危機
V6は、10周年を終えた後、グループとしての危機を迎えた、と多くのメンバーが20周年パンフレットで語っています。長く続いた、学校へ行こうが終わり、V6での活動が減ってきたころ。個人としての活動が増え、自分の仕事に情熱を注ぎたいというメンバーがいる中、グループと個人の仕事を両立する難しさに、直面しました。イノッチはパンフレットでこう話しています。

インタビュアー「仲がいいイメージが強いですが、今までに喧嘩したことは?」
井ノ原「ちょうど10周年が終わって、しばらくしてからかな。一度ありました。V6の活動のことで、良い合いをしたんですよ。メンバーだけでね。やっぱり、僕たちは10年を超えて、これからやっていく段階で、V6としての場所を見失いつつ合って。『こんな感じでやっていたら、もうまもなく僕らは終わるぜ?』『どう思ってるの?』みたいな」

V6は週刊誌で度々解散説が囁かれていたグループです。しかし、グループとしてきっちり見つめなおし、V6としての結束は強くなりました。そして今では、お互いのソロの仕事を尊重し、メンバーを思い、少ししたら6人で集まり、楽しいことをする。というのが今のV6というグループです。今の彼らにとって、解散する必要性なんて一ミリもないんだと思います。

V6の歴史についてはこちらのブログに細かく書いてくださっています。読み応えのある素晴らしいブログなので、ぜひ読んでほしいです。
since0629.hatenablog.com


・楽曲面での幅の広がり
V6は「Sexy.Honey.Bunny!」「 kEEP oN.」「バリバリBUDDY!」の3つのシングルとアルバム「Oh! My! Goodness!」をきっかけに楽曲面で変わってきた、と私は感じています。2011~2013年ごろ、V6ファンの母数は徐々に増えていったと思っていて、その先駆け的な起因がこの3曲だと言われている。ジャニオタ界隈でも「最近のV6どうした?www」と思った人もいました。しかし、これはV6が狙ってやったことです。ファンや一般曹を驚かせ、引っ掛かりを作る。かつ、グループとしても新しいことに挑戦して幅を広げる。そうすることで、その後の楽曲面での幅の広がりやファンの拡大につながりました。楽曲についての話は次で詳しく。




音楽面での充実
代表的ソングと言えば「WAになって踊ろう」「愛なんだ」「Feel your breeze」「CHANGE THE WORLD」などが挙げられます。V6と言えば「学校へ行こう!」のイメージが世間的に強く、V6は番組に伴うグループイメージから、「親近感のある応援ソング」がシングルの歴史的にも多いと思います。けれど、そういったグループイメージを崩した曲の一つが「Sexy.Honey.Bunny!」。V6ファンにとっては有名な「にしこりコンビ」の登場です。西寺郷太さんとcorin.のことを指します。このコンビを中心に前述のシングルの流れが生まれ、V6として新たな挑戦をしたOMGアルバムにつながりました。このころから、V6は楽曲制作面でも関わるようになりました。

三宅「自分たちで作詞作曲をしているわけじゃないので、もっと気持ちを音楽に乗せたいと思ったんです。頂いた曲を、ただ歌うだけではなく、僕らもその音楽にちゃんと向き合っていかないといけないって話を井ノ原くんと散々したんです。楽曲提供をしてくれた方々に、直接お会いして話をすることによって、その方々がどういう思いでこの楽曲を作ってくださったかということをちゃんと理解した上で、歌っていきたい」(20周年パンフレットより)

にしこりコンビは、20周年コンサートの「39 Symphony」も制作しています。このコンビのセクバニをきっかけに、V6はメンバーが楽曲制作にかかわるようになり、音楽面でもより充実したグループになったように、思います。
V6楽曲やにしこりコンビ、39 Symphonyについては以下の記事を読んでください。
realsound.jp

natalie.mu

ameblo.jp

ameblo.jp

V6の最新アルバム「The ONES」もメンバーごとのプロデュース曲を設けたり、最近でもメンバーが楽曲制作に少なからず関わっていることがわかります。
最近のV6の楽曲は、一言で言えば「洒落てる」。私は音楽に詳しいわけではないので細かいことは分からないけど、誰もが聞いたら思う気がする。「「めちゃくちゃオシャレ」」って。聞けばわかる。私の一押しのV6オシャレソングは、「fAKE」「Wait for you」「never」「Can't Get Enough」「刹那的Night」などです。後半3曲はYoutubeでMVが見られるのでぜひ見てほしいです。



「ジャニーズ初」が多いグループ
V6は「最先端かつオシャレ」と私は常々思っています。流行りものをすぐ取り込む。だから、必然的に「ジャニーズ初」の試みが多いです。ここ数年の「ジャニーズ初」の出来事を以下に箇条書きで。

  • ジャニーズ初のライブツアー放送(WOWOW
  • ジャニーズ初ライブ音源CD化
  • ジャニーズ初のVRコンテンツ
  • ジャニーズ初LINELIVE

いかに、V6が、最先端を取り込み挑戦を続けているか、がわかります。








メンバーは20年もグループが続いたことについて、メンバー作詞の楽曲「~此処から~」でこう言い表しています。

いつもの調子でいこうぜ
いとしい後悔背負って
ユラユラ流れていこうぜ

色々なことがあったけれど、そのすべての記憶とともに、ユラユラ流れて、気が付いたら船はこんなところまで来ていた。肩肘張らず、いつもの調子で、いつものメンバーで、楽しいことをしよう、というのがV6というグループだと思います。
そんな空気感だからこそ、新しいことに挑戦し、ずっとアイドルとして、歌って踊り続けられるのだと思います。







V6のことを、ただのおじさんジャニーズアイドルグループだと思っていた、そこのあなた。
V6は、「職人気質」で「オシャレ」で「最先端」で「長い歴史」があって「ホッとできる空気感」をもつ「現役で歌って踊り続けるプロフェッショナルアイドルグループ」です。

V6の最新曲、ダブルAサイドシングル「Crazy Rays/KEEP GOING」は5/30発売です。どちらもダンスチェーンでシャレオツソングです。KEEP GOINGは健くん曰く「ゲロムズダンス」だそうです。最新のV6が楽しめるので、ぜひ手に取ってみてください。