陽だまりのなかで

昨日よりも今日もっと好きになったから明日はもっともっと好きなんだろうな

『King & Prince First Concert Tour』 感想

King & Princeの記念すべきファーストコンサートに行ってきました。

私はずっと神宮寺勇太くんを応援してきた中で、いつの間にか、自担である神宮寺くんがデビューすることが自分の夢となっていました。そしてそんなデビューグループとしてのファーストコンサートを見ることもまた1つの夢だった。
その夢が叶った今、なんとも言えない充実感で胸がいっぱいです。と同時に、これからの6人の未来が楽しみで仕方がない。
そう感じるほど、素晴らしいファーストコンサートだった。本当に、本当に、良いコンサートだった。

入所当時から応援してる人も、初期キンプリが好きだった人も、キングプリンス担も、デビュー後に好きになった新しいファンも、誰にも文句を言わせない置いてけぼりにしない構成セトリだった。

この熱量を忘れたくないので、記録として。







お金のかけ方
King & Princeが上半期に「シンデレラガール」でいくら稼いだか知っていますか?
8億円です。そうです、8億の男たちです。
これはシンデレラガールの売り上げであり、その他SWEET GARDENや雑誌類の売り上げを加味すると、2桁億以上の額を稼いでいることになります。まだデビューして半年も経ってないのに。
その多額のお金をもってして、ファーストコンサートとは思えないほどに、セット、衣装、特効、などにお金がかかっていました。
WSを見たらわかると思いますが、メンステには可動式円形ステージ&両端にライオンオブジェ、センステは可動式六角形ステージ、大座の登場と退場、電話ボックスのようなソロゴンドラで外周登場(横アリのみ)...とセット装置だけでもお金がかかっていることがとてもよくわかりました。
衣装はKingとPrinceのJr.時代のオリジナル衣装も含めると14種類。「シンデレラガール」のプロモーションや大型歌番組の出演で既に7種類の衣装を披露していましたが、その衣装を使うのではなく、新たにコンサートツアーの為に作った新衣装が半分以上でした。余すところなく使われる多額のお金。
私が汗を流して働いて稼いだお金が巡り巡って今回のセットや衣装に費やされているのなら本望。
私は今まで色んなグループを見てきて、衣装のお金のかけ方は、
・布の多さ
・細部装飾の多さ
・生地感
にあると思っていて、今回の衣装はこの上記三点を満たしていました。
そもそも、King & Princeだから当然王様風衣装のスーツが多いんだけど、ジャケットパンツだけじゃなくて、ネクタイリボンベストコサージュ靴まで一式を統一して作ってくれるからすごい。
中でも一番手の込んでいることを感じたのが赤黒の6人6様の衣装です。
\みんな大好き無駄な布!/
\みんな大好きファー!/
\みんな大好きハット!/

かつんやWEST並みの布の多さとボリューム。メンバーの好みとスタイルに合うようにコーディネートされていて、とても良かった。いや、ほんとデビュー1年目アイドルに用意された衣装とは思えない。WSを見たら、れんれんがこの衣装に意見をしたらしい。れんれんのファー最高だったよ。
そしてまさか、デビューコンで火花・炎の特効演出も見られると思わなかった。しかも横アリ限定ではなく、地方公演でも特効を付けてくれて、愛・感謝。去年のV6のわんずコンでは地方公演は横アリ公演と比べて特効が減らされてたりしたので、地方でも特効が健在なのはすごいなと思いました。



高いパフォーマンス力
公演に見に行った皆さん口にしていましたが、
圧倒的生歌の多さ!歌が上手い!!上手くなった!!!
別に批判しているわけではなく、事実を言うまでなんですが、若手ジャニーズって生歌しないじゃないですか。口パクが常。
歌を売りにしているJr.がライブや少クラで生歌バラードを披露することはあるけれど、基本的にバラードだろうが口パクが圧倒的に多い。ジャニーズ全グループを網羅しているわけではないので、確実なことは言えませんが、デビューしても数年は歌番組はもちろんライブでも口パクが多いと私は思っています。
神宮寺担として、クリエEX横アリプリンスホテルとある程度現場は見てきて、去年のプリンスホテル公演は生歌が比較的多かったですが、全体として生で歌を歌う機会は少なかったです。
しかし!ここにきての!キンプリの圧倒的生歌の多さ!そして本当に全員上手い!!
過去のソロや最近の歌番組での歌唱と比較しても、今回のコンサートで格段に全員歌が上手くなっていたのでボイトレしたのかな…?キンプリに生で歌わせよう、練習させようと思ってくれた事務所やレーベルの大人達の力の入れようが嬉しいです。私は幼少期から楽器を習っていて絶対音感があるので、音を外したら瞬時にわかるんですが、殆ど誰も音を外していなかった。個人的に格段に歌が上手いのは岸くんだとずっと思っているんだけど、その岸くんの歌の上手さがそれはまぁ凄まじかった。元々上手い上に歌い方や発声法を変えただけであれほどに魅せられるのかと驚いた。
でもそもそも音を外すような人が誰一人としていない、全員が平均以上の歌唱力をもつKing & Prince強い。
夜空ノムコウ」と「君が思い出す僕は君を愛しているだろうか」には震えました。



王様・王子様感のある演出
Princessとしてデレデレに甘やかされる夢物語の世界観で生きてきたオタクだから、そのアイドルのコンセプトや世界観を大事にしてほしい、というのが私の願いです。Sexy Zoneで言うと薔薇とか。だから、King & Princeも王・王子様感やシンデレラっぽさを大事にしてほしいと思っています。
と思っていたら、OPとEDの王座での登場と退出。圧巻だった。横並びの王座に脚を組んで鎮座し下界を見下ろす6人の王と王子様。天界と下界の圧倒的差を見せつけられた気がして背筋が凍った。煽りも挨拶も何もせずにただ王座に座ったまま天井から降りてくる6人。会場に響き渡る歓声。そしてそのまま始まるシンデレラガール。マイケル・ジャクソンのコンサートOPを彷彿とさせました。王者にしか許されない余白。大物にしか出せないその余白を既に手にしているKing & Princeすごい。
手の届かない圧倒的存在である6人の王が、下界に降りてきてアイドルになる瞬間でした。
この演出だけではなく、OvrtureのKingとPrinceが城に向かっていく映像だったり、肩にライオンが乗った衣装デザインだったり、随所にコンセプトを散りばめていたのが良かったです。覇王感を出し惜しみしない感じが好き。


生かされるJr.時代の経験豊富さ
戦国時代・黄金期再来と言われているここ数年のJr.界隈。それを牽引してきたのがKing & Princeの6人です。メインとしてクリエ、EX、横アリ、帝劇、単独公演などと場数を踏み、サポーターとして様々な番組やイベントにも出演しました。一方で、バックとしてSexy Zoneについたこともあります。何を言おう、King & PrinceはSexy Familyの一員でした。(嗚呼呼び起こされるSexy鬱の記憶…。)Sexy Familyとしてコンサートの挨拶をしたりトロッコに乗ったりもしました。
つまり、何が言いたいかと言うと、アリーナ規模での主役としての立ち回りがとても上手い!!!!!!新人とは思えない!!!!!!
メンステ、センステ、バクステ、の使い方が上手い。花道も置いてきぼりにしない。トロッコに乗れば、前も後ろも満遍なくよく見てファンサ。さすが、トロッコ経験豊富なだけありました。アリーナでの身のこなしがデビュー1年目のそれとはまるで思えなかったです。


Prince担の亡霊成仏
今回のコンサートで、私が一番グッときたのは、描いた未来〜たどり着くまで〜からPrince PrincessのPrinceコーナーです。(Prince担だった私は当時のジャニーズJr. Mr.KINGのことはあまり熱心に見ておらず詳しくは知らないのでここではPrinceの話をします。)
ずっとずっと待ちわびていた記念すべき自担のデビューコンサート。
きっと私は泣いちゃうんだろうなと思ってたんだけど、不覚にもPrinceのコーナーで泣いた。King & Princeのコンサートなのに。
別に私はPrince3人の方が今でも良いとか全く思ってなくて、King & Princeの6人組グループとしてデビューしてくれたことがとても嬉しいし、このメンバーで、このグループで良かったと心から思っています。
でも、でもね、Prince3人が紡いできた物語があまりにも美しくて、その思い出がふと蘇った瞬間、気がついたら双眼鏡のレンズが濡れていた。
プリンスホテルで初披露し、作詞も担当したダンスナンバー「You are my Princess」、去年の夏に初披露し9月の帝国劇場と同じ地球を描いた幕を垂らす演出の「描いた未来〜たどり着くまで〜」、ファンとの関係性を表した宝物のような楽曲の「Prince Princess」、そして初めてのオリジナル衣装である某ルマンド衣装。
今回、Prince曲は歌ってもあの頃みたいな演出はもう見られないんだろうなぁ何となく勝手に思ってた。けれど、King & Princeとしての1stコンサートで、最高の演出で披露されたこれらの楽曲。
メンバーカラーの照明が会場を照らし、楽曲タイトルをもじったメンバーの英語ナレーションが会場に響き、スポットライトは花道を伝いステージを照らした。

We are thinking that Prince Princess on this erath with everyone
We want drawing For the Glory
Because You are my Princess

このナレーションや照明の演出は岩橋くんが考えたそうです。
いつも、いつも、ファンの何枚も上手をいくアイドルとして、常にファンの喜ぶものを考え届けてくれる岩橋くん。岩橋くんがシンメで、同じグループで良かった、と心の底から思います。
「変わりゆくもの」の中で「変わらないもの」を魅せてくれた3人の気持ちが本当にたまらなく嬉しくて、涙が止まらなかった。
描いた未来~たどり着くまで~の「あの日の夢は いつもここにある」で拳で胸を強く叩く神宮寺くんが「デビューしても、ずっと変わらないものがここにはあるんだよ」という意思表明のような気がして、あぁ、私はほんとにずーーっと彼のことを好きでいてよかったなぁと思いました。
このPrinceとしての3曲を見て、「もうPrince担として何も思い残すことはないな」と強く感じた。急にKing & Princeの6人としてデビューが決まり、目まぐるしく駆け抜けてきた今日までの日々。そんな中でPrinceとして変わらないあの頃のステージを見られたことで、Prince担としての亡霊は完全に成仏した。もちろんV6でいうトニセンカミセンのようにKingとしてPrinceとしてこれからも3:3でやっていくことはあるだろうけれど、ジャニーズJr. Princeとしての本はもう閉じるよ。十分幸せだ。胸の奥にある私の宝箱に、そっと閉まっておきます。







King & Princeというグループはこのまま何処まで行ってしまうのだろうか?という、漠然とした寂しさはある。狭い箱で年に2,3種類の現場があり、何となく手に届くような存在だったジャニーズJr.時代。それが、今やデビューシングルで歴代2位を記録し、20万人を超える動員数のコンサートツアー、テレビ雑誌の露出、デビュー半年時点でメンバー全員ドラマ映画の主演経験。目まぐるしく変わっていく環境と状況と情報に追いつけず、こうして坂道を猛スピードで駆け上っていってしまうのかぁ...って。
私は、King & PrinceにはSMAPや嵐をも超える国民的世界的グループになってほしいし、なれると信じて疑っていません。神宮寺くんは憧れの木村くんを超えるようなスターになって欲しい。それだけをずっと願ってきたし、これからも願い続けます。
だけど、このまま背中がみえなくなるくらい遠くに行ってしまうんだろうなと考えると、ほんのちょっぴりだけ寂しい。Twitterで見ていた昔からの神宮寺担の方がどんどん担降りしていくのを見て、胸の奥がきゅぅっと締め付けられた。これからのKing & Princeのファンになった人なる人がたくさんいると同時に、去っていく人もいる。その事実が無性に寂しい。

でも、今回のコンサート本編最後の新曲「King & Prince,Queen & Princess」を聞いて、その寂しさと切なさは一瞬にして希望に変わりました。

君のために歌うよずっと
I'll be your King I'll be your Prince
どんなに離れていても
You'll be my Queen my Princess & my love
永遠にI'll be with you

勝手にさみしさを感じてしまっているファンの気持ちにそっと寄り添い、アイドルKing & Princeとしての誓いを歌ったこの曲。
王座に座り、ステージを発つ時に、この曲を歌うのがとてもグッときた。こんな宣誓を聞いてしまったら、私はもう引き返せない。6人が描いていく未来を見たい。
彼らは私なんかが思っているよりも、何倍も何十倍も、全身全霊でKing & Princeとして生きていました。
どうか、どうか、どうかお願いだから、6人でつかみ取ったこの道を、未来を、絶対に絶たないでほしい。一分、一秒でも長くKing & Princeとしてのステージを見せていてほしい。10年、20年先も6人で笑いあっていてほしい。
素晴らしい1stコンサートをありがとう。



あらゆる所で「平成最後の夏」と言われている2018夏。
いつかこの夏を思い出す日が来たら、きっと、ファンが歌うシンデレラガールの歌声を聞いて嬉しそうに優しく笑っていた神宮寺くんを思い浮かべると思う。
アイドルとしてステージに立てる喜びが全身から滲み出ていていた彼の輝きを思い出し、「良い夏だった」と私はきっと思う。
平成最後の夏に、素晴らしい贈り物を貰えて、もう本当に何も思い残すことは無い。
デビューしてくれてありがとう。この言葉を何万回でも贈りたい。
私の平成最後の夏は幕を閉じました。