THE BOYZというK-POPアイドルにハマった
在宅勤務というぬるま湯に浸かっていた新入社員の私は疲れてた。
配属前研修を受けていたが、全く未経験分野の業界かつ専門性が高いため、0から学ばなければないようなものが殆どの研修内容だった。同じ初心者の同期でも覚えがいい子はいたけれど、私は圧倒的に覚えが悪かった。この研修が全てじゃないよ、とか、長い目で見てるから気負わなくて大丈夫だよ、とか同期にも先輩にも言われたけど、それでもプライドが高い私は納得がいかなかった。怒りと絶望が混ざり合い喉の奥がギュッと締め付けられるような日々が続いて、疲労困憊だった。
いつものようにパジャマ姿のまま自分の部屋の椅子に座り、パソコンを前にしてまた昨日と同じ絶望を味う事実に悲しくなり、ツイッターを流し見してた。
超初心者レベルではあるものの去年PRODUCE X 101にハマったことをきっかけにK-POPを少しかじってた私はけーぽ界隈オタクのツイッターをいくつか読んでた。
そこで見つけたのが「Road to Kingdom」という文字。
『Road To Kingdom』とは、すでにデビューしている6組のボーイズグループが、カムバック*1を争う"キングダム”という番組の出場権獲得を目指し、パフォーマンスを争う番組だ。
界隈のツイッターを見てたら皆口を揃えて「(Road to Kingdomに出演してる)ドボ(THE BOYZの通称)のパフォーマンスがヤバい」と呟いてた。
ヤバイと聞いたら見たくなるのがオタク。
K-POPは見たい!と思った時に公式がYouTubeでほぼ全ての動画を上げてくれてるのでこういう時めちゃくちゃありがたい。
ただYouTubeで検索をかけて再生ボタンを押すだけ。
見た。
www.youtube.com
考える余地も無かった。
直感的に思った。
超~~~~~~~~~~~~~~好き
派手すぎずスタイリッシュな演出。
綺麗な全体のライン。
一貫性のあるテーマ。
次から次に出てくる顔面美。
大所帯なのに統一感があり同時に華もある。
フォーメーションや特徴ある動きで飽きがこない。
テーマにぴったりな全員の表現力。
好き
絶対的に好きだと思った。
何よりも、
これだけ”ハイレベル”な演出に食われずに、むしろ演出を完全に自分たちのものにしていた11人が、本当にすごいと思った。
そこから早かった。
11人グループ。(元々は12人グループだったが昨年1人が脱退)
2017年デビュー。
全員韓国人。
96年生まれから00年生まれまで。
最初は11人のグループなんて絶対に名前覚えられないと思ってたけど、翌日には全員の名前を覚えてた。
楽曲を全部聴き、リアリティー番組を全て視聴し、公式YouTubeの動画もほぼ全て視聴し、V LIVE*2も直近のものは全て見た、公式ペンカフェ*3にも加入した、CDも高い送料払って韓国の通販サイトで買った。
今まで日本のアイドルを中心に追っていた日本人だからそんな現象なかったことが当たり前だけど、
「好きなアイドルが何を言ってるかわからん」という現象が初めてだった。
なんか面白いことを言ってるのは分かるが、何が面白いかわからん。
なんかかわいいことしてるけど何が可愛いのか分からん、顔が可愛いことだけは分かる。
なんかめちゃくちゃキメ顔してるけど何をカッコつけてるのか分からん、顔がカッコイイことだけは分かる。
K-POP界隈のオタクで韓国語ができる人は本当にたくさんいるので、当たり前のように字幕を付けてくれる方も沢山いるけれど、
私はできる限り「リアルタイムで」「私の言葉で」彼らの言葉を変換したいと思った。
去年PRODUCE X 101にハマったときに少しだけ韓国語の勉強はしていたけど、途中で止めてしまっていたので新しくテキストと単語帳を買った。ほぼ毎日、テキストを全文訳しながら解いて単語暗記も忘れずやってる。
最近は、過去のV LIVEを横で流して推しの韓国語の声を聞きながら韓国語のテキストを解くという視覚も聴覚もフル活用させた勉強をしてる。
出来ることなら仕事しないで韓国語の勉強してたいと思うほど、1日でも早く上達したい。
今、ハマってから1か月半くらい経とうとしてるけど今も毎日欠かさず勉強している。
そのくらい私を夢中にさせてくれた。
THE BOYZというグループは、顔面偏差値の高さがデビュー当時から有名であり、代名詞である。
ハマったときの公式チャンネルの最新動画がこれだったので初めに貼り付けた動画を見終えた後にとりあえずこれを見た。が、
まぁ~~~~~~~~~~次から次に出てくる「顔」&「顔」&「顔」
出てくる顔が全て良い。
ビジュアル担当と言われる人は世界中のどのアイドルグループにも1人はいると思うけど、こんなにも全員の平均値が高いグループは見たことがなかった。
しかも異次元に顔がいいレベルの人が3人もいて、その3人のことをバミューダ*4と言うらしい。夢小説かよ!!!って思わず声に出して叫んだ。
でも顔の良さだけで私はアイドルを好きにはならないタイプのオタクだ。
顔が好きであることはもちろんのこと、それ以上にもっと、言葉にできない、圧倒的に私の心を揺るがす輝きがなければその人やグループのオタクをするまでにならない。
多分、ゴリゴリにカッコいい路線のグループや、ダンスや歌などのスキルが飛びぬけて高いグループ、はK-POPの世界の中で他に沢山いると思う。
だけど、それでも私はTHE BOYZというグループに魅了された。
その最大の理由は、恐らく
少年感
だろう。
ここで言う少年感とは、
全国大会進出を目指す男子高校生サッカー部のように、
全員で同じ場所を目指して熱く本業に励み、
時には年頃の男の子らしく馬鹿みたいに遊びふざけ、
校内のハイカースト集団に所属している爆モテメンズ、というような感じ。
その”少年感”を兼ね備えつつ、”爽やかな曲”はもちろん、”カッコよくてテーマ性が強いハイレベルな曲”もRoad to Kingdomの番組内で抜群のセンスとともに自分たちのものにしていたところ、が、恐らく私の心にめちゃくちゃキタ。
めちゃくちゃに、キタ。
これは、ハマった。
ちなみに、11人のメンバーの中での私の推しは、この子。
www.youtube.com
そう、最初の動画で歌いだしのセンターの子だ。
最初その動画を見た時に、「センターの赤茶毛の子かっこいい!!!!覇気がある!!!!!!!」と思った。
カッコいいキャラクターの子なのかなと予想しながら
違う動画を見ると、まぁびっくり。喋ると舌足らずなウルトラキューティー5歳児の様相になってた。
ステージ上の姿からは想像もできないくらい、「鬼・かわ・いい」
私がめちゃくちゃ好きな鬼かわ動画を貼っとくので見てほしい。
www.youtube.com
休日に実家に帰省して愛犬と戯れてるだけの動画だけど、鬼・かわ・いい。
高低差で頭キーンなるどころの騒ぎじゃない、頭カチ割れる。
THE BOYZで一番ダンスがうまく、ステージ上では完全に作りこまれた抜群の表情と動きで華麗に舞い踊るのに、ステージを降りるとハイトーンボイスを持つちょっと頭のおかしな超ーーーーーキューティーボーイになる。
ギャップのレベルを超えてもはや二重人格ともいえる、この彼にめちゃくちゃ惚れた。
THE BOYZにハマって約1か月半。
この感動と興奮と熱量を記録にしたくて書きました。
今の私の夢は、韓国でのTHE BOYZコンサートに行き、生で見て、自分の頭で彼らの言葉を理解することだ。
はやく、当たり前のようにコンサートに行ける平和な日常に戻ってほしい。
私のような、オタクが生活の軸となってしまったような人間は、いくら友人とごはんに行けても買い物に行けてもおでかけできても、本当の楽しみ(現場に行くことを中心としたオタ活)はいつまでも戻ってこない。
はやく、戻ってほしい、それだけ。
それまで、THE BOYZというグループの沼と言う名の泉に頭の底まで浸かって、韓国語の勉強を頑張りたいと思う。
息がつまりそうだった社会人スタートの道に希望の光として表れてくれてありがとう。
*1:新作アルバムやシングル (配信を含む) をリリースすること、及びその作品のリード曲を引っ提げ音楽番組への出演やショーケースを行うなどの一連のプロモーション活動のことを指す。
*2:韓国の大手ポータルサイトのNAVERが2015年に開始したK-POPグループのアイドルやタレント専用の公式の動画配信サービス。インスタライブみたいにアイドルがおしゃべりしてるだけの動画からバラエティ風動画まで様々ある。超楽しい。
*3:日本で言う公式ファンクラブのようなサイト。無料だが、正会員になるにはグループに関連するクイズみたいなものに回答して申請して正解しないといけない。韓国語ができない人間にとっては中々難易度の高い作業。
*4:船などが消えてしまうという伝説がある大西洋の3つの島を結んだバミューダトライアングルが由来で、顔が綺麗なのでハマったら抜け出せないみたいな意味。